いよいよ今年も熱い夏が来ました。
こんなときは熱いお茶ではなく、冷たい飲み物が飲みたいもの。
そこで、急須屋として絶賛おすすめしたい水出し茶について、その魅力をまとめます!
1. 水出し茶って何?
1.水出し茶って特別なメリットがあるの?
水出し茶(みずだしちゃ)は、お湯ではなく冷たい水を使って作るお茶のこと。
普通のお茶と違って、水出し茶は冷たくて、夏の暑い日にピッタリのお茶!
ただ、実は「夏だけの飲み物」ではなく「通年飲んで欲しい」お茶なんです。
今回は、水出し茶のメリットを次の4つにまとめました。
①まろやかでゴクゴク飲める
②ビタミンと特別なカテキンが発生する
③体に優しい
④簡単に作れる
それぞれ、見ていきましょう!
2.水出し茶は苦くないからゴクゴク飲める
お茶に含まれる「カフェイン」は苦味成分です。
また、渋み成分として、カテキンの一種の「エピガロカテキンガレート(EGCG)」が含まれています。
これらの成分は、お湯の温度が高いほど溶けやすい性質があり、60℃以上のお湯で淹れると溶けだす量は一気に増えます。
水出しの場合は、お水で淹れるため、これらの成分が溶け出しにくく、苦く感じないんです。
むしろ、茶葉が持つ旨味・甘みは低温でも溶け出すので、ほんのり甘みを感じられるくらいです。
このように、水出し茶はクセの少ない甘みが特徴のお茶なので飲みやすく、食事やおやつのお供、水分補給などなど幅広く活躍してくれます。
*温度による成分抽出割合の変遷*
3.水出しだとビタミンと特別なカテキンが発生
もともとお茶にはビタミンCが含まれていますが、熱に弱いんです。
なので、お湯で淹れるとビタミンCがそれほど摂れません…
一方、水出し茶ならビタミンCを損なわずに抽出できるため、ばっちり摂取できます。
ビタミンCは、風邪をひきにくくしたり、お肌をキレイにしたりするのに役立ちます。
なお『日本食品標準成分表2015』によると、100gあたりビタミンCの含有量は、煎茶が260mg、玉露だと110mg含まれています。
これはパセリ120gの2.16倍、レモン100gの2.6倍にあたる多さです!
ただし、お茶の場合は成分を抽出させる方法なので、全量は摂れません。
4.水出しだと体に優しい
上で触れた通り、水出し茶にすることでカフェインを抑えられます。
カフェインが少ないことで得られるメリットは以下の通りです。
・お腹に優しい
・夜でも飲める
・子どもでも飲みやすい
・リラックスしやすい
特に夕方以降、カフェインを摂ると睡眠に影響するから控えている人も多いかと思います。
そんな人でも、水出し茶ならそれほど覚醒を心配する必要がありません。
また、カフェインはお腹をゆるくする作用や利尿作用もあるため、カフェインを抑えることでそういった懸念も予防できます。
また、緑茶に含まれる旨味成分「テアニン」はリラックス効果を高めてくれるものです。
温かいお茶にも含まれていますが、覚醒作用があるカフェインと一緒に摂取するため効果が半減されます。
その分、水出しはテアニンの割合が高まるため、リラックス効果もその分高くなります。
5.簡単に作れるから、忙しい人にこそ勧めたい
水出し茶の作り方はとっても簡単!
お茶の葉をティーバッグに入れて、水に浸けて冷蔵庫で数時間待つだけで出来上がりです!
①1L程度のポットに水を入れる
②ティーバッグに茶葉を10~15gほど入れて、ポットへ入れる
③1時間程度放置したら完成
※浸けた茶葉は1日以上入れておかず、抜き取るのがおすすめです
忙しいときでも手軽に作れて、しかも美味しいから、ぜひ試してみてください^^
*より詳しい作り方はこちらで解説してます↓*
【夏お茶のすすめ】水出し茶・氷出し茶の作り方